朝食抜きは本当に太るのか-アラバマ大学調査-

 ダイエットのために3食分散して食事を取る。朝は朝食を必ず取りましょう。との朝食信仰が行き渡っているが、朝食をきちんと取ることが本当にダイエットに効果があるのか問題提起を投げかける論文がアメリカ臨床栄養学ジャーナルに掲載されている。

アメリカ臨床栄養学ジャーナル

 アラバマ大学バーミングハム校のアンドリュー・ブラウン博士の論文によると、朝食摂取と肥満の間には、明らかな逆相関関係があるものの、やせた人が朝食を取っているだけで、必ずしも太った人が朝食を取ることでやせる訳ではないということのようだ。

 本来は、無作為に選んだグループを2つに分けて、片方は朝食を取り、もう片方は朝食を抜いて体重の変化を統計的に調べる対照実験を行うべきであるが、調査にコストが掛かるため、このような研究はなかなか実施されていない。

 1992年に無作為に選んだ被験者に朝食の習慣を変えてもらう対照実験が行われ論文として発表されている。ブラウン博士がこの実験結果を引用した論文を調査したところ、「朝食を取っていない人が朝食を取るようになったら体重が減少した。」との実験結果のみ引用されており、対照実験で明らかになった別の結果「朝食を取っている人が朝食を抜くとさらに体重が減った。」という事実は触れられていないようだ。

 ここには「卵」が先か「鶏」が先かの問題が潜んでいるようである。

 

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