2015年 鎌倉国宝館のひな人形(享保びな)展示は3月29日まで

 ひな人形は3月3日のうちに片付けないと結婚が遅れるという俗説に従い、平日の夜に頑張って片づけを行うご家庭も多いと思いますが、鎌倉国宝館のひな人形展は、引き続き3月29日(日曜日)まで、江戸時代の享保びななどが展示されています。


2015hina


 ひなまつりは、奈良時代から平安時代に中国から伝わった桃花節(とうかのせつ)とも呼ばれる3月の最初の巳の日(上巳の日)に水辺にて身を清め、穢れ(けがれ)を祓う習慣が起源と伝えられています。

 「源氏物語」の須磨の巻には、光源氏が上巳の日に海辺で陰陽師(占い師)により祓いをし、人の形に切った紙で体中をなでて、病気や穢れを紙の人形に移し、人形を舟に乗せて海に流すお話が載っています。

 やがて、平安貴族の子供たちの人形遊びである「ひいなあそび」の習慣と水辺の行事「巳の日祓い」と一緒になって、「ひな祭り」となったようです。
 そして、江戸時代に、二代将軍・徳川秀忠の娘が天皇のお妃さまとして宮廷に入る際、京都で盛大なひな祭りが開かれたのをきっかけに、江戸の幕府や大奥でもひな祭りを行うようになりました。これが、町人へと広まり、江戸幕府が3月3日を祝日に設定したことで、大衆も盛んにお祝いするようになったとのことです。

 八代将軍徳川吉宗の時代には、45cm~60cmくらいの大型で豪華な高級ひな人形が拡がりました。これが現在、享保(きょうほ)びなと呼ばれているひな人形で、全国各地に残存しており鎌倉国宝館でも十三体の享保びなが展示されております。
 その後、寛政の改革でぜいたくが禁じられ、ひな人形の大きさは8寸(約24センチ)までと制限されて小型化が進みました。そのため裕福な家庭を中心に人形の調度品に力が注がれることになったといわれております。

 開催期間:~3月29日(日)まで(月曜日休館)、
 開館時間は9時00分~16時30分(最終入館16時00分)で、

毎週土曜日(3月7日、14日、21日、28日)14時00分より、担当学芸員による展示物の解説を聞くことができます。

3月の暖かな一日に是非お出かけになってはいかがでしょうか?

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