科学・教育 | ふじあんnet通信

神奈川湘南の暴風雨は6日夜間ピークに<春の爆弾低気圧は地球温暖化の影響>

 昨年4月の爆弾低気圧の再来となった今回の低気圧による暴風雨は、神奈川県内でも4月6日夜にピークを迎えるが、この爆弾低気圧発生の原因となっているのが、北極・シベリア地方から南下するジェット気流の蛇行である。

 そもそも北極の上空には極渦(きょくうず、きょくか)と呼ばれる気流の渦がある。この渦は、北極低気圧とも呼ばれていて、冬に勢力が強くなり、寒気が渦の内側に閉じ込められている。そしてその極渦の縁には、極夜ジェットと呼ばれる強い西風が吹いている。

 冬から春の間に極渦の勢力が弱まると、このジェット気流が南側に蛇行し寒気が南下、日本などの中緯度地方で、冬には寒冷低気圧を加速させて暴風雪を引き起こし、春先には温帯低気圧が爆弾低気圧となって春の嵐を引き起こす。

 この極渦の勢力が弱まる原因とされているのが、地球温暖化にあるらしいのだ。

 温暖化により北極海の氷の減少が観測されているが、夏に北極海の氷が解けて減少すると、秋にかけて北極の大気圧と湿度が上昇、北極と中緯度地方の気圧差・温度差が縮まることで、冬の極渦(北極低気圧)の勢力が弱まり、今回のような爆弾低気圧の引き金となっているとのこと。

 国立環境研究所・地球環境研究センター発表の4月5日から24時間後の極渦予測によると、下図のように極渦境界が樺太北側まで南下することが予測されている。
極渦
 このジェット気流による寒気の流入により低気圧の勢力が強まって、今回の爆弾低気圧につながったと見られている。

 これから、神奈川県を襲う暴風雨には充分注意されたい。

2013年厳冬・大雪をもたらしたジェット気流の蛇行は、地球温暖化の影響

 2012年から2013年にかけての厳冬・大雪のシーズンもようやく終わりを告げたが、まだ寒暖の変動が激しい気候が続いている。今シーズンの厳冬・大雪は、地球温暖化にも一因があるようだ。
 今シーズンの冬は例年比べ、下図の気温平年差に示すとおり、周期的に北日本で厳しい寒さに見舞われ大雪となった。
2013年の気温平年差

 地球温暖化が日本の厳冬を引き起こすメカニズムはこうだ。これまで、冬は北極地域の気圧が低く、極渦と呼ばれる北極上空を西から東向きに流れるか強い風が、北極上空の寒気を閉じ込めてきた。
ジェット気流
 温暖化により夏に北極海の氷が解けて減少すると、秋にかけて北極の大気圧と湿度が上昇、北極と中緯度地方の気圧差・温度差が縮まることで、冬の極渦が弱まり、北極上空の寒気が南下して中緯度地域が厳冬に見舞われるというもの。昨年12月から、ジェット気流の大きな蛇行が生じて、ユーラシア大陸や日本などに北極地域から寒波が流れ込む状態が度々発生している。

 北極海の海氷面積は、夏に氷が解けるため、例年9月に最小面積となるが、夏の海氷の最小面積は1989年に700万km2であったのが、2006年に580万km2、2007年に430万km2、2012年には350万km2まで減少しており、今後もこの影響による厳冬が毎年訪れるのかもしれない。


隕石に続いて小惑星接近  16日早朝 神奈川・湘南でも観測可

 2013年1月15日のニュースを騒がせたロシアの隕石落下の翌日の16日、今度は小惑星が地球に大接近。早朝5時頃、神奈川・湘南地域でも西の「しし座」方面で観測できる。

 ロシアに落ちた隕石で発見さらたクレーターは5メートルで小さすぎたため、NASAなどの観測網に引っかからなかったが、小惑星は
直径45メートルで、昨年2月に発見されてからこれまでその軌道が追跡されてきた。
 16日未明にインドネシア上空で、地球を回る静止衛星の軌道(高度約3万6千キロ)より内側の約2万7700キロまで最接近するものの地球には衝突することはない模様。また軌道付近に人工衛星はなく、人工衛星との衝突も無いと予想されている。

 再接近した際には明るさが7・4等級になると予想され、16日早朝の神奈川県の天候は晴れの予報で、性能のいい双眼鏡なら見えそうである。16日午前5時前から、「しし座」の「腰」の3等星の近くを南から北へ通過するのが見えるはずなので、早起きされる方は頑張って探して見てください。

 KAGAYAさんがインターネットで公開している下記天体図が分かりやすいので参考にされたい。

【KAGAYAさんの天体図】
小惑星 16日早朝 しし座


最後におまけとして、本日ニュースを騒がせたロシア隕石の動画も合わせてUPします。

【おまけYOUTUBEのロシア隕石】

茅ヶ崎市 防災可視化アイフォンアプリ発表

 茅ヶ崎市は、アイフォン(iPhone)で津波浸水情報が風景と重なって表示される防災可視化アプリを「天サイ!まなぶくん 茅ケ崎版」を東京大学・生産技術研究所の加藤孝明准教授と開発し、24日からアプリ配信サイト「App Store」で無料配布を開始した。

 国の平成23年度の消防防災科学技術研究推進制度で採択された「地域力を引き出し持続性を高める『地域防災支援技術パッケージ』の構築」のテーマで、東京大学・生産技術研究所の加藤孝明准教授が、茅ヶ崎市、東京都葛飾区、ソフト開発会社「キャドセンター」と共に開発したもの。「天サイ!まなぶくん 茅ケ崎版」の他に、葛飾版も合わせて発表されている。
1

 遣われている技術は、拡張現実(AR:Augmented Reality)と呼ばれる技術で、仮想現実(バーチャルリアリティ:VR)の派生技術である。 仮想現実は、ディスプレィ付メガネ(ヘッドマウントディスプレィ)などを通して人工的に構築された風景と現実の風景を差し替えるのに対し、拡張現実は現実の風景に情報を付加させ、文字通り人間から見た現実世界を拡張した画像情報を認識する技術である。

 実際には、アプリを起動しアイフォンカメラを茅ケ崎市内でかざすと、津波による浸水深さや、道路が浸水して通行できなくなる確率などが風景に重なって表示される。これらは既にハザードマップなどの紙媒体を通して提供されている情報だが、アイフォンを使って簡単に身近な情報として見ることで、実際の危険性を実感できるのがメリットだ。

 本日、1月27日(日曜日)に海岸地区の東海岸北3丁目と北4丁目で「防災まちづくりワークショップ」が開催され、その中でもこのアプリが紹介される予定である。詳しくは、茅ヶ崎市のHPへ

「天サイ!まなぶくん」茅ヶ崎版についての問い合わせは、こちらtensai-manabu@iis.u-tokyo.ac.jp

【教育】相模原市市立中学 男子生徒暴行で3人目逮捕

 神奈川県警相模原署は、12月19日相模原市市立中学3年男子生徒への傷害・暴行容疑で同学年男子生徒を逮捕したと発表した。逮捕容疑は9月7日正午ごろ、中学校校舎2階の廊下で、男子生徒の腹に回し蹴りした疑い。蹴られた生徒は、一時的に呼吸困難になりその場にうずくまったという。
 当時暴行の事実を知った教師が状況を聴いたところ、「体育祭の練習中にさぼっていて先生に怒られ、むしゃくしゃしていた」と話したとのこと。

 今月6日には同じ生徒を蹴って鼻骨を骨折させたとして、別の少年が、逮捕・家裁送致になっており、また18日には、これまた同じ生徒をトイレで暴力を振るったとして暴行容疑で別の少年が逮捕されていた。暴力を受けた3年男子生徒は、「1年生のころから10人くらいの生徒から暴力・いじめを受けていた。」と話している模様。これで、一連の逮捕者は3名となった。

 同学校では、今年7月に男性教諭への暴行容疑で男子生徒が横浜地検相模原支部へ書類送検されており、また今月上旬にも女性教諭への暴行容疑で、別の男子生徒が書類送検されている。このほかにも、校舎の窓ガラス破損等の器物破損が続いていた。
 最初の男性生徒が逮捕された後、同校は臨時保護者会を行い、保護者への生徒見守りを呼びかけていた。また、学校HPでも近隣の地域住民への生徒見守りの協力を呼びかけている。

 学校のいじめ問題が注目を集め、また中学3年生は高校受験を目前にして、ストレスが溜まる時期である。地域の子供たちの様子を地域住民と保護者が協力して見守っていきたい。
 

【科学】いよいよ「ふたご座流星群」 肝心の湘南のお天気は?

 毎年この季節、三大流星群のひとつである「ふたご座流星群」の出現が活発になる時期です。毎年決まった時期に星空の同じ位置を中心にしてにたくさんの流星が流れますが、この流星群は三大流星群と呼ばれています。12月のふたご座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とともに三大流星群のひとつに数えられています。

 今年は、12月14日に最大の出現確率となると予想されており、13日20時ごろから14日夜明けまで最大500個、1時間あたりでも40個から100個の流星が観察されます。

 また、12月13日が新月のため、月明かりに邪魔されず、条件の良い中で観測することができます。(次に、月なしと流星群の極大が2012年並に重なるのは、2015年となります。)月明かりがあると流星群は、明かりの中に埋もれて見えなくなってしまいますが、今年はその心配がありません。できれば、街の明かりの影響の及ばない空のなるべく暗いところで観察しましょう。

 心配なお天気ですが、今のところ12日の夜は晴れて雲は少なめ、13日の夜は雲が多い可能性があります。13日の夜、雲が多いことを想定して、12日の夜8時ごろから観察されるのも良いと思います。

 流星を観察するため長時間、空を見上げていると首が痛くなります。平らなところにマットを敷いて寝転がって見るのが楽です。ただし、駐車場はたいへん危険ですから、公園などを利用しましょう。この時期,外は「ムチャクチャ寒い」です.防寒対策は厳重に、また、温かい飲み物を準備して行くことをお勧めします。また、山間部で観察される方は、この時期路面が凍結する危険がありますので,車の運転に十分注意して下さい.

【参考】ふたご座流星群とは

流星群は、天球上のある1点から四方八方に放射状に流れるように見えます。この1点を放射点と呼びます。流星群の名前は放射点のある(または放射点の近くの)星座名で呼ばれます。ふたご座流星群はふたご座のα星カストルの近くに放射点があるので、この名前で呼ばれています。

ふじあんnet通信 TOP » 科学・教育 アーカイブ - ページ 2 / 2 - ふじあんnet通信