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ビタミン・抗酸化サプリは、むしろ有害?

 最近の研究で、ビタミンなどの抗酸化物質をサプリメントとして摂取することは有害となる可能性が出てきた。

 これまで、体内で生成されるフリーラジカルと呼ばれる反応性の高い高分子が細胞を酸化し損傷を与え、このダメージの蓄積が老化の原因と考えられてきた。実際、疫学的研究から、ビタミンなどの抗酸化物質が豊富に含まれる果物や野菜をたくさん食べる人はそうでない人より長生きする傾向にあることが知られている。この結果より、抗酸化物質を摂取すれば、癌になりにくく健康支持できるものと考えられてきた。
 しかし、1996年に1万8000人の男女を対象に行われた調査では、ベータカロチンとビタミンAを投与されたグループは、投与を受けないグループに対して肺がんお罹患率が28%、死亡率が17%高い結果となった。このような抗酸化物質の投与による弊害が、最近の遺伝子操作による研究によって明らかになってきている。
 カナダのマギル大学生物学者ヘキミ(Hekimi)は、遺伝子操作によりフリーラジカルを過剰生産する線虫を作った。フリーラジカルによる酸化が老化を引き起こすことを証明しようと試みたが、2010年に発表した論文の中で、遺伝子操作した線虫は通常の線虫より平均して32%寿命が長かった結果を報告した。また、遺伝子操作した線虫に抗酸化物質のビタミンCを投与すると通常の線虫と同程度の寿命となった。
 また長寿命のネズミとして知られるハダカデバネズミは、他のネズミに比べて天然の抗酸化物質レベルが低く若いころから細胞の酸化的損傷が多く蓄積していることが分かっている。にもかかわらず、ハダカデバネズミは病気も少なく長寿命を全うするのである。
ハダカデバネズミ 長寿
 フリーラジカルは呼吸と代謝の正常な副産物であり、運動によっても生成される。これまで、運動が体に良いことは知られていたが、フリーラジカルを生成することが、健康に良いとは考えられていなかった。ドイツ・フリードリヒ・シラー大学のリストウ(Ristow)教授の調査からは、ビタミンを取って運動した人より取らずに運動した人のほうが健康であることが判明した。
 
 現在、アメリカの心臓病協会・糖尿病学会などの医療関連機関は、ビタミン欠乏症の場合を除いて抗酸化物質のサプリメントは飲むべきでないと勧告している。
 これまでの活性酸素・フリーラジカルによる細胞の酸化が老化を早めるといった単純な考え方は見直す時期にきているようだ。

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